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  • vol.3 公益財団法人 日本骨髄バンク様

お客様のピンズストーリー

ピンスファクトリーをご利用いただいたお客様に、ピンズの製作に至った経緯や、どのようなメッセージが込められたのかなど、詳しくお聞かせいただく「お客様のピンズストーリー」。今回は、皇居も近い東京都千代田区神田錦町にある日本骨髄バンク様にお伺いいたしました。骨髄移植や末梢血幹細胞移植が必要な患者さんと、それを提供するドナーとの橋渡しをする活動に、ピンズはどのように役立っているのでしょうか。

命をつなぐメッセージを受け取りに

「あなたにしか救えない命があります」――日本骨髄バンク様のピンズは、そんな言葉が添えられた台紙とともにパッケージされています。静かながら力強いメッセージに込められた思いを受け取りに、広報渉外部の松本様をお訪ねしました。

会議室に並ぶ歴代のポスター。タレントの中川翔子さんや、夏目雅子さんの姿も

ピンズファクトリー担当者(以下 スタッフ)

白血病や再生不良性貧血など、血液の病気に対する治療に骨髄・末梢血幹細胞移植が行われるとされていますが、年間でどれくらいの方が移植を受けられているのでしょうか?

松本様

骨髄等の移植を希望されている患者さんの数は国内で約2000人いらっしゃいます。海外の患者さんで日本骨髄バンクに登録している方を含めると3000人くらいになりますが、その中で年間約1200人の患者さんが実際に移植を受けています。 新たに血液疾患を発症する方もいますので、日々新たな移植希望者が増えている状況です。

スタッフ

患者さんの数に、移植が追いついていないのでしょうか。

松本様

実際の移植に至るまでには、準備のためにかかる時間がどうしても必要になります。これをコーディネート期間と呼んでいますが、ドナーとなってくれる候補者を選び、健康状態の確認や、提供意思の確認、ご家族の同意、病院との調整などを合わて3~4ヵ月程度かかります。移植を必要としている一人でも多くの患者さんに、少しでも早く提供するという意味で、このコーディネート期間を短縮することはとても重要な課題のひとつです。

ドナーが見つかる確率は
数百~数万分の1(非血縁者の場合)

スタッフ

患者さんにとって、ドナーを探すのが難しいとお聞きしています。

松本様

移植ではLHA型がカギになります。 赤血球にA型やB型などの血液型があるのと同じように、白血球にもHLAという型があり、その組み合わせは数万通りも存在します。骨髄等の移植をするためにはこのHLA型が一致しなければなりません。 患者さんが移植を希望すると、まずドナーを探すことからはじまりますが、兄弟姉妹の間でLHA型が一致する確率は4分の1、親子間ではまれにしか一致せず、非血縁者の間では数百から数万分の1というとても低い確率になります。 だからこそ一人でも多くの患者さんが移植の機会を得られるように、広くドナーを募り、患者さんのHLA型と適合するドナーを見つけ、コーディネートを行っていく骨髄バンクが必要となるのです。

スタッフ

ドナーとなってくれる候補者は、何人くらいいるのでしょうか?

松本様

現在約49万人の方が日本骨髄バンクにドナー登録されています(2018年10月末現在)。ですが、この数字は海外と比べて決して多くはありません。 そしてこの全員が、必ずしも提供の意思があるとは限りません。登録したときには提供の意思があっても、仕事や家庭の事情で都合がつかなくなってしまうケースもありますし、また引っ越しなどで住所が変わり、連絡がとれなくなってしまっている方も数多くいらっしゃいます。

スタッフ

だからホームページやパンフレットでも、登録情報の更新を呼びかけているのですね。

松本様

患者さんの命をつなぐ、骨髄・末梢血幹細胞を提供する意志をしっかり持った登録者をもっと増やしていかなければいけないと考えています。中でも、登録期間が長く、病気等の確率の低い20~30代の若い年代層のドナーを獲得することが何より重要だと考えています。

イメージキャラクターのディック・ブルーナさんのイラストがピンズに。PRや広報活動のときに着用

若い世代に向けて講演会を開催
ユースアンバサダーの活動もスタート

松本様

骨髄・末梢血幹細胞を実際に提供できる年齢は20歳以上、55歳以下です。それに合わせてドナー登録できる年齢は「18歳以上54歳以下の方」となっています。満55歳の誕生日になると自動的に登録が取り消しになります。
年齢超過等で登録取消となるドナー登録者数は年間2万人を超えています。安定した提供体制を維持するために、つねに若い登録者を獲得していく必要があるのです。

スタッフ

若い世代にこそ骨髄バンクのことをよく知っていただきたいですね。具体的にはどのような取り組みをされていますか?

松本様

ひとつは、講演会の開催です。 移植経験者、ドナー経験者に語りべとなっていただいて、各地の高校や看護学校などで自身の経験や感じたことを話していただいています。講演を聞いた学生の半数近くがドナー登録をしてくれたこともあり、手応えを感じています。
毎年開催している「骨髄バンク推進全国大会」を今年(2018年)は滋賀県で行いましたが、この中でも、式典や医師による講演につづいて移植体験談がプログラムに組み込まれました。

移植経験者が経験談を講演(写真は骨髄バンク推進 全国大会2018 in 滋賀)

スタッフ

経験者の言葉はつよく心に届くと思います。

松本様

骨髄・末梢血幹細胞移植のこれからを考え応援してくださる「骨髄バンクユースアンバサダー」による活動もスタートしました。SNSを利用した広報活動や、若年層に向けたPRの企画提案などにご協力いただいています。

スタッフ

若い協力者の存在は頼もしいですね。

松本様

移植を経験した患者さんの実話に基づく絵本朗読会も各地で開催されています。 これは4歳で2度の骨髄移植を乗り越えて、白血病と戦い抜いた女の子の実話で、「春ちゃんは元気です」という絵本になっていて、絵も文もお父さんによる作品なのですが、この絵本を小学校から中学校、高校のほかイベント会場で朗読する機会をつくっています。 大人でさえとても耐えられないのでは? と思うほどたいへんな内容が描かれていますが、それだけに、命の大切さを訴えかける力があります。

そのほかにも、Vリーグ(バレーボール機構)や新極真(空手)の試合会場で骨髄バンクのドナー登録を呼びかける活動をしてくださったり、読売巨人軍が東京ドームのオーロラビジョンで骨髄バンクのPRをしてくださるなど、支援してくださる団体や企業様も増えて、若い方をはじめ多くの方の共感を得られてきていると思います。

骨髄バンク推進 全国大会2018 in 滋賀

PRの場やイベントでピンズを装着
ゆくゆくは絆を深めるアイテムに

スタッフ

PRや広報活動でしばしば登場しているイメージキャラクターは、著名な絵本作家のディック・ブルーナさんによるイラストですね。

松本様

はい。日本骨髄バンクができて間もないころ、イメージキャラクターを考えている中で、メンバーに支持されたのがディック・ブルーナのイラストのイメージでした。そこでディック・ブルーナさんの著作権を管理している会社にかけあって、この男の子と女の子のイラストがイメージキャラクターになりました。以来20余年この子たちがイメージキャラクターです。

スタッフ

そうでしたか。とても温かみを感じます。このイメージキャラクターでピンズを作ることにされたいきさつは、どのようなものでしたか?

松本様

言い出しっぺは私だったのですが(笑)。お付き合いしているディック・ブルーナ・ジャパンの方がミッフィーちゃんのバッジを付けているのを見て、「うちも欲しい!」と思ったのが発端です。
職員向けの徽章はありましたが、これは骨髄バンクの職員の意識を一つにするためのバッジが必要だと考えて作られたものです。デザインも職員章らしくまとめられて、定着しています。 その一方で今回は、広く皆さんにアピールするアイテムとしてピンズを作りました。PRや広報活動の際にメンバーが付けるようにしていますが、「これを付けるとテンションあがるね!」などと盛り上がっています。今年の全国大会の登壇者にも付けていただきました。

現在は、このほか寄付を通して多大な貢献をしてくれた方にお礼としてお渡しするにとどまっていますが、ゆくゆくは、提供を経験されたドナーさんや、全国大会など骨髄バンク主催のイベントに来てくれた方など、より多くの人のもとにピンズを届けて喜んでもらえるといいなと考えています。

移植を受けた患者さんは皆、感謝の気持ちを忘れないでいてくださいます。中にはイベントなどで積極的に骨髄バンクのPRに協力してくれる人もいます。そのような人たちとこのピンズを分け合って、仲間として絆を深めていくということにも役立てられると思います。

スタッフ

ありがとうございました。


 
「ピンズをコミュニケーションのきっかけにも活かしたい」と広報チーム。左から原田彩加さん、小島 勝さん、松本裕子さん




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