ピンバッジ制作実例：トヨタ車体株式会社

「TAB(タブ)」と聞いて大多数の人が連想するのは、恐らくPCの画面切り替えなどに使う「見出し」でしょう。しかし、これから皆さんにご紹介するのは、同じ「TAB」でも団体を指す言葉で、3つのアルファベットはトヨタ車体株式会社様の英語表記「TOYOTA AUTO BODY」の頭文字。愛知県刈谷市に本社を構え、トヨタブランドのミニバン・商用車・SUVの企画、開発から生産までトータルに手掛ける完成車両メーカーの同社様から、スタッフの社会貢献に対して贈られるオリジナルの記念品「褒章ピンズ」の製作をご依頼いただきました。

シンプルかつ洗練された仕様のオーダーメイドアイテムを受け取るのは、同社の有志によって構成されるボランティア集団「TABふれあいクラブ」のメンバーに限らず、全社員の中から毎年継続的に活動(社内基準に到達)をされた社員の方々全員(ボランティアの表彰対象者を絞り込むために優劣をつけるのは趣旨に合わないため)。当社とトヨタ車体様の出会いは展示会での名刺交換がきっかけで、いつかピンズを作ってみたいというご担当者様の熱い想いは、起案にかかった8年と社内決裁までの2年を併せ、およそ10年の時を経て実現の瞬間を迎えたのです。

味わい深いロゴは社内デザイン部の方々によるもので、「VOLUNTEER AWARD」や「2012」の文字も含め、作品全体をまとめ上げたのはご担当者様。ボランティア活動中の装着を想定していたことから、完成品は派手さを抑えたさり気ない雰囲気を漂わせ、品のある仕上げが勲章のような趣を醸し出しています。このピンズは対象者への感謝を込めて毎年贈られるため、コレクションして誇りに思ってほしいとのことでした。

満を持して誕生したピンズは「かっこいい」と評判で、授与を逃した方からは「いいなあ…」の声が漏れたとか。当社にも「見積相談から2年を費やし、気長に待っていただいた担当の方に感謝です」と、ねぎらいのお言葉が掛かりました。圧倒的な品質が高く評価される日本の自動車産業で、常に一歩先を行くトヨタ車体株式会社様。福祉・環境・地域など様々な活動に参加して価値提供する企業姿勢は、社員の皆さんにも確実に浸透しているようですね。
(ピンズファクトリー談)